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半導体は日本だけでなく世界中で活用されている
半導体製造装置は、精密な半導体チップを生産するために使われる極めて高度な設備です。
覚えておいてほしいのは、これが1台の装置ではないという点です。
実際には複数の異なる機能を持つ装置が連携して動作し、それら全体をまとめて半導体製造装置と呼びます。
いずれの装置も、製造工程において欠かせない重要な役割を担っています。
一つでも不具合があれば、製品の品質に影響が出るため、非常に精密な管理が求められます。
ここで、半導体自体の定義にも触れておきましょう。
半導体とは、導体と絶縁体の中間の性質を持つ素材です。
これは、電流の流れをコントロールできるという特性を持ち、エアコンや冷蔵庫、スマートフォン、パソコンといった家電製品に不可欠な部品です。
普段目にすることは少なくても、誰もが知らずに使っている身近な存在と言えます。
半導体を製造する企業は日本にも存在しますが、世界的に見るとアメリカやドイツの工場の数も非常に多く、技術面でも高い評価を受けています。
では、どのようにして半導体製造装置が使われ、半導体が完成するのかを見ていきましょう。
最初に行うのは設計です。
必要な機能や性能を定義し、詳細な仕様に落とし込みます。
その後、前工程ではシリコンウエハに回路を形成し、後工程ではチップの切り出しと組立てを行います。
最後に、製品を丁寧に検品し、問題がなければ出荷されます。
一見シンプルな流れに見えますが、実際は膨大な作業量と時間が必要です。
私たちが便利に暮らせるのは、こうした見えない努力と設備の力があるからだということを、ぜひ心に留めておきましょう。